@article{oai:u-fukui.repo.nii.ac.jp:00028904, author = {山田, 孝禎}, journal = {福井大学初等教育研究}, month = {Sep}, note = {運動が子どもたちの健全な心身の発育・発達に功を奏することは周知の事実であるが、子どもたちが運動を「したい」と思うか、「したくない」と思うかは、彼らの興味・関心に大きく左右される。重要なのは、思わず体を動かしたくなる環境や支援を盛り込んだ運動遊びを通じて、子どもたちの「遊び」と「心身」の健やかな発育・発達を支援することである。発達段階に応じた運動遊びの内容、ならびに社会情動的スキルの醸成がこれらの鍵を握ると考えられる。本研究の目的は、幼児の発育・発達段階に応じた運動遊びを構築するために必要な各年齢段階における体力・運動能力における発育・発達パターンの違いを明らかにすることであった。年少児20 名が、年少、年中および年長時に合計3 回1 年ごとに、25m 走、立ち幅跳び、ボール投げ、両足連続跳び越し、体支持持続時間、捕球および握力の測定に参加した。テストごとの発育・発達に伴う測定値の変化を、対応のある一要因分散分析により求めた。効果 の大きさを偏η2 により求めた。事後検定にはBonferroni の方法を用いた。統計的仮説検定の有意水準は5%とした。25m 走、立ち幅跳びおよびボール投げにおいて、いずれの年齢間にも有意差が認められ、年長が優れ、年少が劣っていた。年少時の両足連続跳び越し、捕球および握力は、他の年齢よりも有意に劣っていた。年長時の体支持持続時間は、他の年齢よりも有意に優れていた。以上から、運動能力要素によって幼児の発育・発達パターンは異なり、幼児期における走力は最も大きく発達し、ついで筋力、跳力が大きかった。子どもたちの心身の健やかな発達を目的に運動遊びを構築する際は、上記発育・発達パターンを考慮する必要があろう。}, pages = {38--44}, title = {幼児の体力・運動能力における発育・発達パターンの違い −3 年間の追跡データに基づく検討−}, volume = {5}, year = {2021} }